河和水上機基地(その2)
その2、3で紹介する遺構は水上機を海に上げ下ろしをしたスリップと呼ばれる緩やかなコンクリート製の斜面です。基地跡地の東側海岸に2ヶ所、北側海岸に1ヶ所の計3ヶ所あります。
ふと思い立って取材に行った為、写真を撮ったときは満潮だったようなので全容を見ることが出来ませんでした。
写真のスリップはその1で紹介した遺構に一番近い東側のスリップの一つの端の部分です。傾斜面はコンクリート製ですが、端は花崗岩のブロックで作ってあるようです。かろうじて傾斜している様子が分かるでしょうか。傾斜の角度は4度だそうです。
同じ形のコンクリートブロックが整然と並べられていることが、雑草の生え方で判ります。
少し離れたところにあったコンクリートの塊です。浜辺なので人工漁礁ではないでしょうが、基地の遺構かどうかは不明です。
東側のもう一つのスリップの端です。今はジェットスキーの上げ下ろしに使われているようです。
反対側の端を陸から海に向かって見た様子です。海に近い部分と陸に近い部分ではブロックの置き方が違うようです。
参考文献: 戦時下・愛知の諸記録95 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会
戦時下・愛知の諸記録96 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会
愛知の戦争遺跡ガイド 改訂版 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会
制作 1999年11月15日