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高射砲隊・笠寺陣地

 ここは名古屋市南区見晴(みはらし)町。この高射砲陣地は縄文時代から鎌倉時代までの遺物が出土する見晴台遺跡の中にあります。町名は見晴らしがよいことにちなみます。陣地跡は小高い丘にあります。現在は笠寺公園として整備されていますが、砲台に関する説明は全くありません(1995年写真撮影当時)。背中を見せて座っている恋人らしき人々は腰を掛けているコンクリートの塊が何であるか知っているのでしょうか。
 笠寺陣地の名前の由来は近くに笠寺観音があるからでしょう。


 台座の中央です。固定用のネジ穴と3点支持の為と思われる溝が残っています。百年後、二百年後はこの砲台も見晴台遺跡の一部となり「縄文時代から昭和までの遺物が出土する」ということになるや知れません。


 別の角度から見たものです。


八角形の台座の隣にある遺構です。それぞれのコンクリート構造物が正三角形の頂点になるように配置されています。いかにも高射砲の台座のような気がしますが本当の所は分かりません。


コンクリート構造物は高さ1mぐらいです。


別の角度から見たものです。


参考文献: 戦時下・愛知の諸記録95 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会
      戦時下・愛知の諸記録96 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会
      愛知の戦争遺跡ガイド 改訂版 発行者 あいち・平和のための戦争展実行委員会

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制作 1999年8月2日