ここは愛知県宝飯(ほい)郡御津(みと)町大字広石字御津山。
豊川海軍工廠をアメリカ軍の空襲から防衛するために構築した砲台の跡です。円形に穴を掘って12センチ高角砲を設置したそうです。高角砲とは海軍での高射砲の呼び方です。3箇所砲台が並んでおり、このうち大砲は2門設置されたそうです。
この写真は3箇所の砲台跡のうち中央に位置するものです。コンクリートで蓋がされています。何故、土で埋めずにコンクリートで蓋をしているのかは不明です。コンクリート製の蓋の上で足踏みをすると中が空洞になっているためか足音が足下で響きます。もしかしたら何か下に残っているかも知れません。
上の写真の砲台の左右に一つずつ砲台があったそうです。円形(写真の白線)に木が植えてある部分が砲台の跡です。あと一つの砲台の上には展望台が造られていてその痕跡は全くありません。
砲台の北西側の山の斜面を削った部分に倉庫の土台が残っています。
砲台の西側の山の斜面にあったコンクリート製の遺構です。用途は全く不明です。砲台と関係が全くないかも知れません。
制作 2000年10月20日